高槻市南平台 石井ピアノ教室
石井倫子です。
JPTAピアノオーディション
JPTAピアノオーディションはピアノ教育連盟主催、毎年秋に地区大会があり、優秀な人は翌年3月の全国大会へ出演、その中でも優れたれた人が演奏会に出演します。演奏会に出演する人を選ぶという意味でオーディションと名付けられています。
会場はそれぞれの地区の音大や芸大などのホールや教室で行われ、各大学の先生が審査員を務めているのも特徴です。
地区大会
地区大会では課題曲の中から1~2曲を選び、演奏します。特に優秀な人には優秀賞が贈られ、春の全国大会への推薦されます。優秀賞に準じた優良賞、奨励賞もあります。
相愛大学のアンサンブル教室で行われた地区大会に教室から小6の生徒さんが参加しました。ピアノの他にもいろんな習い事に忙しい生徒さんですが、そんな中でも練習を重ね頑張ってきました。
選曲に関してはよほど難しいものでなければ、本人の弾きたい曲を選ぶことにしています。好きな曲は練習していても楽しいしやる気も出るでしょうから。
今回はいくつかの課題曲の中から、バッハインベンションから9番とモシュコフスキーのエチュードを選びました。
このエチュードは本当に難しく、短い曲ながら弾きにくいバッセージがあちこちに織り込まれています。
ひととおり弾くだけで難しい曲ですが、審査員の先生方が聴くのは、基本的なテクニックが身についているか、音色の多彩さや音楽性等だと思います。
バッハは2声それぞれがきちんと聴こえるように弾き分けた上で曲の構成がきちんと理解できているか、音の質がバッハに合ったものであるか、音楽性…等を審査されるのではないでしょうか。
オーディションは10人ずつのグループに分けて行われました。ハイドンのソナタを選んでいる人が多く、5,6年生ともなるとこういう場所での演奏にも慣れ、余裕のある人が多い印象です。
6年生の生徒さんは少し緊張している様子でしたが演奏が始まると落ち着いて細部まで丁寧にバッハを弾きました。続くエチュードは最初、少し固くなったもののすぐに持ち直して、いつもの演奏ができたのはさすが。
結果は優良賞を頂きました。全国大会には行けなかったものの、失敗したと思っていた本人にはとても嬉しく良い経験になったと思います。
コンクールを活用して上達する
ピアノのコンクールやオーディションは数多く、季節を問わず様々なレベルのものが開催されています。
希望される人には教室の発表会、おさらい会の他にも時々、コンクールに挑戦することをお勧めしています。
1つの曲を技術的にも音楽面でも普段のレッスンより深く学ぶ機会になり、上達につながります。
こういった経験を重ねて良い練習ができるようになったり、ピアノに自主的に向かうようになる…と良い変化を見せてくれる人が多いです。
今回、参加した生徒も次に向けて意欲を持っていて頼もしく思います。